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9月9日(土)・10月7日(土):資料保存ワークショップ番外編【修理の日】

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しばらくぶりです。 修理の日、8月は台風接近で休会となり、 9月10月は修理中の画集の綴じ直しに取り掛かれました! この2日間の詳しい内容は、いつもの活版印刷研究所サイトのWeb magazineに寄稿させてもらいましたので、こちらをご覧くださいね。 京都大学図書館資料保存ワークショップ [図書館に修復室をツクろう!]83 資料保存ワークショップ番外編「修理の日」 画集の修理の記録 Vol. 8 < https://letterpresslabo.com/2023/10/15/kulpcws-column83/ > 11月は、昨年も東京の仲間たちと出展した図書館総合展に 今年も同じ「修理系司書の集い」というグループで資料保存に関するアンケート調査を昨年の続編として行います! 図書館総合展2023修理系司書の集い 「修理する?しない?ー資料保存の現場見える化アンケート第2弾ー」 加えて、11月4日(土)には、サテライト会場として 「リアル!修理系司書の集い」 というイベントも開催! 詳しくはリンクをクリック! あなたの周りの資料保存に関心のある図書館員の皆さんに オンラインポスターセッション、サテライト、共々どうぞぜひに拡散してください。 ということで、11月は「修理の日」はお休みとなります。 次回開催は、12月になります(!) 日程はまだ決まっていません。またお知らせしますね。 今さらですが、ものことあとりえ一頁のInstagramもあります。 そちらもフォローお待ちしています。 #資料保存 #製本 #本の修理 #ルリュール #ブラデル製本 #資料保存ワークショップ #資料保存WS #番外編 #修理の日 #図書館司書 #図書館員 #bookbinding #conservation #preservation #reliure #活版印刷研究所 #図書館に修復室をツクろう #修理系司書の集い

9月17日(日)【クリパルヨガと呼吸の会】開催しました!

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9月も折り返し、だがしかし!とても暑い。 ご参加の皆さんには到着するなり「お疲れ様~」という掛け声が出てしまうほどです。 皆さんの体調を伺うかねとうティーチャー。 夏が得意な人、苦手な人。色々です。 ちなみに、夏生まれの参加者はやはり夏を楽しんでらしたよう。 夏が苦手な参加者は、平日の勤務の疲れが出て週末動けない、と。 管理人、小梅は・・・ 冬の一番寒い2月生まれ。 だのに、夏は元気印で気分が上がって、楽しいこと、お出かけ、わくわくしっぱなし。 生まれた季節は関係ないのかもしれません。 今日は、私たちの教科書と言ってしまっていいかもしれない「クリパルヨガ」のp22の第2章の朗読から。 テーマは、呼吸。 まず、寝転んだ状態から始め、 ・腹式呼吸 ・ウジャーイ呼吸 起き上がって ・ナディショーダナ ・喜びの呼吸 呼吸法4段活用、いや、違う。 呼吸法4種類を指導してもらった。 意識的な呼吸は、デトックスにも繋がるそうです。 私の場合は、仕事の合間にお手洗いに行った際など、私はよく立ったまんまできるヨガのポーズを実践しています。 人が通らない時間帯や場所はもちろん選んでますけど 体をひねったり、側屈したり、そんな時に意識的にお腹の奥の方から絞り出すような呼吸をします。 例えば、お昼ご飯の後で食べすぎたな、と感じていたら、 お昼ご飯に食べたものを出し切るイメージで、息を吐くことに集中する。 そういうことを続けてゆくと、なんだからわからいけど、やらなかった頃より、体に残りにくい感覚があるのです。 日常的には無意識に行う呼吸。 吸って、吐いて。 これを、お腹や肋骨に手を当てて動きを確認ししながら行う。 右の鼻と左の鼻の通りを比較する。 いつもしている呼吸にここまでアレンジが加えられるなんておもしろくないですが? またそういった呼吸をする自分を、上の方から眺めるように想像する。 私は勝手に幽体離脱みたいなイメージでしています。 かつ、呼吸には意識集中。 すると、不思議なことに、 形のない、私自身の行為の一つである「呼吸」が 意志を持った生命体?のようなものに捉えられたのです。 呼吸=空気がある地球の存在のありがたさ、 吸って入ってきてくれる空気、 意識通りに動いいてくれる私の肺。 それらに「呼吸ちゃん」と名前で呼びたい気がしたのです。 行為に対する愛情のようなものでしょうか。 みな

8月27日(日)【クリパルヨガと呼吸の会】開催しました!

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月一朝ヨガの日。 厚さは厳しいですが、 日が落ちるのが緩やかに早くなったり、 ふいに吹く風が秋と小声で言っていたり、 朝晩が少し過ごしやすい日があったり、 月がうつくしかったり、 月日の移ろい、季節の変化のはざまを感じますね、 今日は久々参加の方もあって、うれしいクリパルヨガと呼吸の会でした。 暑い日々、冷たいものばかり飲み喰いしてませんか? はじめにかねとうティーチャーから 教科書(!) 「クリパルヨガ:ヨガの実践と人生へのガイド」 第9章 体の知恵にアクセスする 「意識的な食事」 の朗読がありました。 ここでは、ゆっくり噛んで一口ずつ味わうことの大切さが語られています。 6月に開催したクリパルヨガと呼吸の会での「食べる瞑想」が思い出されます。 https://atelier-1-page.blogspot.com/2023/06/2023618.html みなさん、ひとくちずつ、ちゃんと味わってますか? 空腹を満たすだけでは、きっと人は根本から満たされないのだと思います。 なんでも、「今ココ」ですね。 ヨガの実践では、 ナディ・ショーダナ(片鼻呼吸)、シューレース、カポタ・アーサナ、針の糸通し、うさぎのポーズ、ベイビーコブラ、肩立ちのポーズ・・・後屈やひねりのポーズ、陰ヨガで 冷房や暑さによる浅い眠りを癒すメニュー。 うさぎのポーズでは頭のてっぺん、百会から伝わる痛さに驚く! この刺激で覚醒しそうなほど。 カポタ・アーサナでは股関節も油を挿したように滑らかに、脚のむくみも軽減されたように思えました。 次回のクリパルヨガと呼吸の会は、 9月17日(日)  AMクラス 10:20~ ドアオープン 10:30~ ヨガスタート です。 詳しい情報はHPのイベントページをご覧ください。 ※ 申し込み期限 開催3日前の21時まで。 (日曜開催の場合は、木曜に当たります。) ものことあとりえ一頁、もしくは直接かねとうひとみさんへのメールでも受付可能です。 くいな橋駅下車徒歩5分。 ものことあとりえ一頁にて開催です。 「ものことあとりえ一頁」 https://atelier-1-page.jimdofree.com/%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88/ シャバアーサナで見える景色 ーーーーー クリパルヨガ講師 かねとうひとみさんのブログ h

8月26日(土):資料保存ワークショップ番外編「花布を編む!・・・の前に小口の整理」

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前回は表紙となるカルトンの大きさを整えたので、今回からいよいよ花布編みの作業か! と思っていましたが、私のはケースや布張りの元表紙なんかも綴じ込んでいるので、本文紙は厚みが違ったり紙質が違ったりでバラバラ。その為小口はガタガタと整っていません。 主宰の堤さんに確認すると、これらを一旦力紙の大きさに揃えたほうがよい、となりました。 力紙は、寒冷紗で包んだ状態の本文の一番外側になっている紙です。 力紙の天地中央の3か所、背から小口までの寸法を測ります。 表紙側裏表紙側両方。 その中で一番短い部分に合わせて、それ以上出ている部分を切ります。 この時、表紙、裏表紙と別に考えるのではなく、両方の中で一番短い幅に切ります。 なるべく全体の形を合わせるという考えです。 力紙→見返し→白見返し→  と1枚ずつ順に用紙の下には薄い金板を挟んで メスかコビト―を使用して切ってゆきます。 しばらく取り換えていなかったメスの刃。 切れ味は確実に落ちていたので、意を決して、というほどではないが、 堤さんに見て頂きながら、ペンチで恐る恐る新しい刃に変えました。 やはり、メスですからね。 ペンチで慎重に刃を取り換えるのですが、慣れていないとどういう動きをするのか読めなくて、おっかなびっくり。恐ろしいのです。 斜めになった刃全体を使うのか、先っちょを使うのか、 これまで、要所要所で悩みながら使っていましたが、 先を使うのが良い、と体感しました。 道具に関しては、”もったいながる”ことが成功への遠回りになるのかもしれないと思いました。 ことに刃物に関しては。 切り落としてしまった紙は再生できません。 1発勝負! 最高の状態で使うべきですね。 言わずもがなメスの先は細い。 この先で2,3回、しかも金板で受けて切りますから、すぐに刃はダメになるでしょう。 しかし、もっていながらず、次の作業の時には取り替える。 心がけたいと思いました。 今日はここまで。 他の皆さんは、KRAUSSくんでカットしたり、かがり台で本文綴じの終盤に差し掛かっていたり。 さて、暑さはまだまだですが夏の終わり。 珍しく午前スタートだった資料保存ワークショップ番外編。 午後は課外活動!と称して、主宰堤さんのご提案でお隣滋賀県の大津、 琵琶湖畔の公園という素晴らしい眺望にあるレストランでドイツビールとドイツ料理のランチ会。 30分ほど

7月29日(土):資料保存ワークショップ番外編「表紙用カルトンの断裁とフランスから帰国中の友人家族の見学」

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フランス在住の大学時代の友人家族が見学に来てくれた。 なんでも息子君たちがものづくりの現場を観たいということから。 ルリュールの本場、フランス在住の人の見学。 地元でプロの仕事が見れそうなのに、ちょっとかなり恥ずかしいのですが まぁ興味をもってくれたのがうれしく、メンバーには事情を伝えて、見事にみんなの予定の会う日に開催できました。 かがり台で綴じる作業の人、 花布を編む練習をする人、 綴じ穴をグレッケする人、 私は表紙になるカルトンのカットをする人、 そんなそれぞればらばらの工程を見てもらいました。 とにかく、製本は細かな工程をたくさん経るものだと、知ってもらえたらこの日はOKかな、と。 心遣いしてもらって、帰国前には向こうでしか手に入らないような美しいマーブル紙や ずっと探していたKOBITOを入手してきてもらいました。 ありがたい! ちゃんと生かしたいな。 しかし、KOBITOは道具の名前ではなく、商品名かもしれないということが分かる。 買ってきてもらったナイフには「PELTEKO」と書かれていた。 おまけに、刃のサイズにもバリエーションがある? あとりえ一頁にあるKOBITO用の替え刃は#60、PELTEKOは#58。 サイズが異なり、なんとも差し替えづらい。 よくよく使い込むうちに差し替えやすくなるのだろうか。。。 入手して来てくれた友人でさえも、珍しい形のナイフに興味津々。 紙のことなど、日本で手に入らないものなどあればいつでも言ってね、と言ってくれる 。 ありがたい繋がりである。 さて私は、天地をラップで削って整える作業を終えて、 表紙用の大きすぎるカルトンの余分な部分をカットする作業。 これまでで一番KRAUSSくんを使った日でした。 本文から天地小口と1cmくらいの余裕を残して 背と天で直角が出るように、背からカットしてゆきます。 ためらいがあると、切り口はシャープになりません。 全身使ってカッターのハンドルを引き下ろします。 結構、怖い。 切り始めるのは、一番長い辺から。 私は背に当たる部分から始めました。 背の次は、隣接する天か地か。 切る度、三角定規を2本使って直角が出ているか確認します。 練習用にメンバー手持ちの本のケースをばらしたボードで試し切り。 こういう時のために職場(本職は大学図書館司書です。)で出た廃棄するケースを取っておこうと思

7月15日(土):資料保存ワークショップ番外編【修理の日】「元の寒冷紗、使う?」

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一ヶ月遅れの更新になってきているこの頃です。 ご容赦を。 前回、綴じ直し方や綴じ糸を、既存の表紙などに収まるのかどうかなど、計算で確認しました。 この日は、背の寒冷紗の部分をどうするのか、考察しましたよ。 詳しくは、毎月15日にコラムを掲載頂いている活版印刷研究所サイト内で書いています。 8月15日(月)にUP予定。 こちらを読んで頂きたいので、ここでは15日以降に記事直通のURLリンクをペタっとさせて頂きますね! 私たちの過去コラムはこちらでご覧いただけます。 活版印刷研究所>WEB MAGAZINE>京都大学資料保存ワークショップ https://letterpresslabo.com/author/kulpcws/ そうそう。 Instagramはじめてます。 最新情報はインスタでご確認ください。 SNSのページが出来るとついついブログが後回しになりがちでいけませんねぇ。 ですが、こちらもぜひ、ぜひ、follow me! ものことあとりえ一頁 (旧永田製作所) https://www.instagram.com/atelier.1page/ 次回開催は、 8月14日(月)※お盆休みにつき変則的な開催です。 13:00~17:00 途中参加途中退場あり ※台風7号の接近が予想されます。状況により急遽臨時休室となる場合があります。 ご了承くださいませ。 お問い合わせは、こちらまで。 atelier.1page★gmail.com (★マークを@に変えて使用ください。) #資料保存 #製本 #本の修理 #ルリュール #ブラデル製本 #資料保存ワークショップ #資料保存WS #番外編 #修理の日 #図書館司書 #図書館員 #bookbinding #conservation #preservation #reliure #活版印刷研究所 #図書館に修復室をツクろう

2023年6月17日(土):資料保存ワークショップ番外編「6月10日(土)山野上先生作品搬出」と「天を整える」

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日記が追い付いていません。 少し遡った記録です。 6月10日(土)に、製本家の故山野上先生のアトリエへ再訪。 梅雨の始まる前に!とみんなで先生の作品の搬出を行いました。 前回大きく広げて、みんなで折って、切って、洗って準備した白の木綿のネル生地で、 大きさごとに分けて作品をくるみ、箱に入れて。 ネル生地は、毛羽立ちがクッションの役割を果たすので、運び出すための段ボールに詰める際、隙間に緩衝材を入れる必要がありませんでした。 壊れやすいデリケートなものを運ぶのにネル生地が有効であることを実感することが出来ました。 山野上先生の作品たちは、皆さんに手に取って観てもらえる様な展示会の開催を検討しています。 さて、作品搬出の際、山野上先生の使われていた花布用の絹糸や革の端切れなどをあとりえ一頁にも運んできました。 まず、その荷解きから。 色ごとに分けられた絹糸は、日本にない色だと、山野上先生がベルギーやヨーロッパに行かれた際に購入して来られたものだとか。 もしかしたら、糸は劣化してしまっているかもしれないけれど、それだったら花布の練習用に、とアトリエの資材に加わえられました。 製本作業は、 5月20日(土)の「地を整える」 に続いて、「天を整える」。 どちらもすごいタイトルですね。 5月20日は、カミソリで整える作業を残していましたので、 ラップで整い終えた「地」に、1,2往復くらいカミソリの刃を両手でつかんで、撫でるようにします。 今度はまたプレスから抜いて、今度は本文の「天」の方を上にして、同じ作業を行いました。 詳しい作業方法は、 5月20日(土)の「地を整える」 ←で見て下さいね。 そのカミソリについて。 カミソリというとT字型のものを想像してしまったのは私だけでしょうか。 この作業で使うカミソリは、そのような持ち手のついていない、カミソリの「刃」そのもの。 長さ3~4センチくらいの上下2辺が刃になっています。 今回使用したのは、山野上先生のアトリエでも使われていた革工芸の工程で行う皮そぎの際に使用するという「シャーフィックス( Schärf-Fix )」というもの。 調べてみると皮漉き機のドイツのメーカーのようです。 仕事の都合でなかなか参加できなかった後輩T氏。 やっとかがり台にセットして、うれしそうに綴じ始めました。 先輩H氏は、カッターKRAUSS君のレクチ