7月23日(土):資料保存ワークショップ番外編「丸み出し、耳出し」
前回、丸み出しハンマーで苦戦した丸み出し。
全くコツがつかめぬままま、
せっかく作った丸い山は叩くほどに、どんどんぐにゃりとよれて行って、
恐ろしくて手が出せなくなってしまったまんまでした。
前回の様子はコチラ ▼
6月18日(土):資料保存ワークショップ番外編「丸みだし!」
結局、軌道修正はほとんど主宰の堤さん(先生と呼ぶと違うと仰いますので。)
にして頂いて、
最後の仕上げは、堤さんのハンマーの手の動きの見よう見まねでなんとかかんとか形にしたといった感じ。
他の参加者さんたちの器用で美しい仕事を見るたび、折れてしまいそうな心に
「初めてだし!まずは手順を覚えること!」と
誰も言っていないけど、自分で自分を鼓舞する。
■綴じた背の丸み出し、耳出し 仕上げの工程
① 硬く絞ったスポンジで、背をトントンと濡らして固まった膠を柔らかくさせる。
② エトーに挟んだ背の中央の山から外へ向かって手首を軽くひねりながら、
小気味よく、コンコンコン!と打つ。
利き手が使いやすいよう、順にエトーの周囲をくるくる移動しながら繰り返す。
③ 部分的にこの作業をし、背全体の形を整える。
途中、膠の硬さを確認して乾いてしまっていたら、適宜スポンジで湿らせる。
④ 一度、エトーから外して、三角定規を天にきちんと当てて耳の位置が
天に対して直角かどうか確認する。
厚み分耳が出ているか確認する。
⑥ ⑤が十分でなければ、再度エトーに挟んで、耳の部分を重点的にマルト―で出す。
この時、エトーのエッジの部分に④のカルトン紙も重ねて、その上に耳が乗るように
本文をセットすると耳出しがしやすい。
叩き方は②と同様に。
⑦ エトーから本文を外し、再度④を行う。
⑧ 表紙・裏表紙側にカルトン紙(表紙・裏表紙に使用するボード紙)を当てて、
耳のエッジの部分をマルト―でなでつけてならす。
➈ 天の角に立体の直角定規 ※「一発止型定規」と呼ぶらしいものを当てて、
直角の状態で重しを置いて乾かす。
※一発止型定規
・・・私は、シンワ測定株式会社さんのこちらを使っています。1つあると。文字通り3方向の直角が一発で測定出来てとても便利。https://www.shinwasokutei.co.jp/products/62113/
今日はここまで。
先頭を進まれるIさん。花布を編まれています。 美しく、目に楽しいお仕事! |
お盆もあるし、暑いし、ちょっとまたコロナも広がってきたし
8月の資料保存ワークショップ番外編は夏休みです。
次回開催は、
9月17日(土)
13:00~17:00
途中参加途中退場あり
お問い合わせは、こちらまで。
atelier.1page★gmail.com
(★マークを@に変えて使用ください。)
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