9月25日(土):資料保存ワークショップ番外編「力紙を付けた白見返しに【グレッケ】をする」

緊急事態宣言で8月の番外編はお休みとなってしまった。
2か月ぶりの開催。

のろまな私。後から来られた方Mさんに追いつかれてしまった。笑
でもいいのだ。


お早いIさんは、綴じた背の耳出しの微調整。
道具の名前が分からず、不勉強なことだが、プレスに挟む耳出し用の板と綴じた背の耳の間に、下敷きくらいの板を挟み、さらにマルト―(耳出し用ハンマー)で整形してゆく。
あぁ、マルト―ほしい・・・い~な~。


耳出しの途中。プレスにから外して、耳の部分にカルトンを当ててさらに微調整の図。


Mさんと私は、本文のグレッケ(綴じ穴を鋸で開ける筋付け作業)の時によけておいた、白見返しと力紙の糊付けしたものを白見返しの大きさに合わせて、力紙のはみ出ている部分をカットし、表紙側裏表紙側両方を合わせて、先生お手製のゲージに合わせて作って置いた白見返し用の筋付け位置のガイドをあてて、鉛筆で印を書き、
本文の時と同様に、カルトンで挟み、プレス。
そして、鋸で筋付けをする「グレッケ」の作業まで進めた。


見返し用の綴じ穴位置ガイドを当てて力紙(見えないけど、白見返しも裏側に糊付けあり)に印を打つ




鋸の扱い方は本文の時と同じだけど、
今回は本文のように厚みがないので、鋸を引く度、プレスに挟まれた白見返し達がしなる。
薄い彼らを左の指でしっかり固定しながら、鋸をちゃんと立てて引くのがなかなか難しかった。
だけど、2回目のグレッケ。多少鋸の動かし方の感触が分かってきたかなぁ。



●マルト―のこと、本文のグレッケの様子は、前回のブログを読んでくださいね。
 ⇓



Mさんと私は、次回はここでグレッケ済みの白見返しに色見返しを貼りつける作業に進めるようだ。
ぼちぼちと、行きましょう。


次回開催日は、まだ調整中。
10月23日(土)か30日(土)のどちらかになる予定。

→ 追記。次回開催日は、10月23日(土)になりました。(2021年9月9日 更新)


#筋付け #グレッケ #マルト―

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