10月23日(土), 11月20日(土):資料保存ワークショップ番外編「色見返しと白見返しの接着」「かがり台のセッティング」
資料保存WS番外編の投稿がしばらくできておりませんでしたが、開催はしております!な、ことで今回は2回分続けての報告。
では、行ってみよー!
・・・
10月23日(土)
私を含む2人は、色見返しと白見返しを糊付けしました。
力紙を開いて、白見返しの上に、上下背の向きを合わせた色見返しを貼るのです。
喉をみったり合わせるのではなく、グレッケした、綴じ穴が半分くらい隠れるいちに合わせます。
この時の色見返しは白見返しより若干大きめになっていることが大事。後で切り落とせます。
この時、糊を一面に塗るのではなく、
色見返しと白見返し、それぞれの平の部分の
綴じ穴から4分の1くらいの幅と、残りの4分の3くらいの幅で、
糊、水と塗り分けます。
塗り分けは、マスキングの役割の捨て紙をどちらかに当てながら、
・糊(生麩糊)は刷毛で。
・水は、固めに絞った海綿がよい。
色見返しと白見返しを貼りつけ、
一晩くらいしたらプレスから出します。
・・・
11月20日(土)
いよいよ綴じの作業へ入ります。
かがり台を使います!
この日は、かがり台の準備までできました。
ものことあとりえ一頁には、大きなかがり台と小さなかがり台の2台があります。
大きなものは先生のお知り合いから使わなくなったものを寄贈頂きました。
小さなかがり台は、私小梅が東京の製本教室ヨンネさんの講座で作って来たものです。
やっと使える日が来ました。
私だけでしょうか。
製本の工程で、「綴じる」作業が一番の山場な気がしています。
音楽でいうサビでしょうか。
今までバラバラだった紙たちが、ここで糸でつながって1冊の本になる。
このアトリエの「ものことあとりえ一頁(イチページ)」という名前。
その「一頁(イチページ)」に込めた思いに通じます。
余談でした。
綿のテープをかがり台の上部の物干し竿のようにかかっている棒に5本、輪っか状にかけてゆきます。
綿テープにはかまぼこ型の環がついていますので、そこで長さを調整します。
一番下の部分は、釘に巻き付けて、かがり台の溝の下に引っかかるようにします。
それが出来たら、竿からぶら下がっている綿テープの環で、5本の麻紐の張り具合をだいたい同じ強度になるよう調整します。
この時に見返しと本文を合わせた状態の本文を当て、
5本の麻紐がグレッケ(綴じ穴の筋)の間にくるように当てて位置を決めたら、
麻紐の通っている、かがり台の下の溝を蓋でふさぎ、麻紐を固定します。
| 溝に指を入れて、釘の向きを調整しています。 |
| 綿テープのたるみは、パッチンピンで留めるのが便利!この日パッチンピンが足らず、クリップなどで代用したので、なんだかよりどりみどりな図です。 |
さて、綴じ糸の太さについて。
製本用の綴じ糸にも太さは色々あります。
ちょうどよい太さの計算方法があるようです。
・・・・・
~ 綴じ糸の太さを求める計算式 ~✍
本文(見返し+本文+見返し)の厚さ + 1/4 ÷ 丁の数
= 1丁の厚み + 綴じ糸の太さ
・・・・・
本文中の真ん中あたりの丁を抜き出し、綴じ糸1本を当てて、厚さ測りで出た数字が、
この計算式で出た数字と近い太さであれば良いようです。
もしくは、この計算式の答えから、本文中の真ん中あたりの丁の厚みを引くと、ダイレクトに糸の太さが出ますね。
私は、MARUMIZUさんの綴じ糸サンプルを持っているので、これを合わせて計測しました。
次回は綴じ作業に針れるかな?
一歩一歩。
一頁一頁。
工程が多い製本は、焦らないことも大事ですね。
資料保存WS番外編、次回は
■12月25日(土)
なんと、クリスマスの開催です。
製本ではなく、聖本?
年の瀬ですね~。
※ 次回から開催時間が変わります。
これまで14時~スタートでしたが、
13:00~18:00の間、出入り自由です。
#資料保存 #製本 #ブラデル #かがり台 #見返し
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